太極拳
ワンポイントレッスン

 
No.5《感覚1》
           

 《感覚》(1)
感覚といわれて連想するのは五感であろうが、太極拳で重要な感覚は、実はそれ以外にある。
今回は、感覚の基礎事項を確認をしよう。

感覚は2種類に大別される。
 1、特殊感覚=特殊な器官で得るもの。
   
視・聴・嗅・味がそれにあたる。
 2、一般感覚=全身の広い範囲で感じるもの。
    痛覚、触覚など。

一般感覚は得られる部位が身体の表面から深部に向かって三つの層に分かれる。
 1、表層=皮膚と皮下脂肪層
 2、中層=筋肉と骨格、関節
 3、深層=内臓

太極拳で活用すべきは中層の筋肉や骨格、関節から得る感覚だ。
生理学的にはこれを「固有感覚」という。それに加えて触覚に代表される表層の感覚も大切だ。

たとえば、手首を曲げてみる。
手首が曲がっているということは、目を閉じてもわかるはずだ。
筋肉の張り、関節の曲がり具合、これらが固有感覚にあたる。
少し強く曲げると皮膚が突っ張る感じが加わるかもしれない。
これは表層から得る触覚。

これらの感覚によって、目を閉じていても手首がどれぐらい曲がっているか見当がつく。
この感覚は身体のあらゆる部分から脳に送られてくる。脳のそれを感じる部分は体性感覚野と呼ばれている。

身体の隅々まで意識して感覚を拾い上げながら動くことで脳細胞が広い範囲で活発に活動する。
太極拳がゆっくりと動く理由のひとつは、感覚受容と意識動作を全身に行き渡らせるためである。
これによって心と身体が結びついて活性化される。

 

 
   
下の図とともにElaine N.Marieb 著
「人体の構造と機能」医学書院1997より参考集成
     
             
《大脳皮質の感覚野》
ブルーで表記してあるのは対応する部位。
大きさは感覚神経密度に比例する。
大きいほど繊細な感覚を得ることができる。
 
         
 
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