太極拳
ワンポイントレッスン

 
No.4《沈肩垂肘2》
     

沈肩垂肘(2)
垂肘は、手首の内旋運動と肩関節の内転運動(肘を脇に引き寄せる)の相互作用。
肩関節内転運動の要点は、広背筋、大胸筋などに代表される胴体側から上腕骨を駆動する
筋の上腕骨付着位置を胴体に近づける作用にある。
垂肘によって肩関節を中心とするテコが力の伝達に有利な形になる。

 

 
         
                   
     

また、垂肘は回内動作(親指が内側に入る方向に手首が翻ること)をともなう。
推掌で肘が垂直に下を向き指先が上を向けば、手首はほぼ限度いっぱいまで回内をしている。

回内は平行に並んだ橈骨と尺骨が、橈骨が尺骨を跨ぐように斜め方向にクロスして、骨間膜によって固定される。斜めになることにより橈骨の見掛上の長さが減少し、これらの作用によって2本の骨に分散されて伝わる力が掌根に集中する。

根節から発した力を掌根に伝達するという点においては、沈肩垂肘は必須条件である。
ただし、脇を詰めるということではない。腕が前に向かって出ていくとき、つまり肘が胴側部より前にあるときの用件。
健康法としては、気血の流れを作り出す虚実転換作用の到達点。
陰陽虚実の転換は全身のあらゆる部分にあらわれるが、その移り変わりは相対的作用である。
実といっても意識的に力を入れることではないが、じっさいにある程度の力が必要。
その力は意識的に入れるのではなく、意識で動作を導くことによって得られるものだ。
正しい形は虚実の変化が良い効果を生みだす近道でもある。

 
    回内動作

尺骨と橈骨の間には骨間膜と呼ばれる筋がある。回内動作では、この骨間膜が重要な働きをする。
回内によって2本の骨が固定され、伝達経路としての剛性が向上する。
   
         
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