太極拳
ワンポイントレッスン

 
No.1《収臀》

《収臀》(しゅうでん)
文字通りお尻を収めること。
基本的に防御姿勢における胴体部分の用法。
後ろ足に重心を乗せ、骨盤をやや後ろに傾け、肛門を前に向けるような感じにすること。
太極拳では体重の前後移動に合わせて骨盤の傾きが変化する。これはお尻の動きというより脊椎全体の変化である。後ろ足重心で脊椎が伸び、尾骨が前を向き、腰椎がまっすぐになること。
弓歩完成時など前側重心の姿勢では、後ろ側の脚に引かれて骨盤が前傾するから収臀の姿勢をとるのは物理的に不自然である。
武術的には、脊椎を中心とした力積状態を意味する。すなわち「蓄」である。
脊椎を伸展させる起立筋(吸気補助筋でもある)が力積した状態であり、横隔膜の弛緩が引き金となって始まる各吸気筋の連続的弛緩と、それに続く呼気筋の緊張が「発勁」のシークエンスである。
骨盤と脊椎の動きは呼吸との相乗効果で胴体内の気血の流れを促進する。
またこの姿勢は腰痛が心配な人には腰椎の負担を減らす訓練になる。つまり健康法の最重要項目でもある。

左図、左側はニュートラルポジション、右側は収臀の状態をあらわしている。骨盤部に表記される黒い長方形の角度に骨盤の角変化が見られる。この動きにあわせて腰椎の弯曲が直線に近づく。

《収臀を自覚する単独練習の方法》
壁に背を向けて、かかとを壁から10センチほど離して立ち、起勢の要領で中腰になり壁に背をつける。
壁と背中のあいだに隙間がなくなるように、お尻を前にしまいこむように脊柱の湾曲を伸ばして調整する。
健康太極拳規範教程P115 図3-9参照。

 
           
 
             
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